「ボダ子」のあらすじや感想を紹介!実話がモデルになっている?

今回紹介する本は、赤松利市さんが被災地での自らの経験を基に書いた小説の「ボダ子」です。
現実の残酷さや、その中でも人のやさしさが感じられる心温まるストーリーが描かれている小説です

今回は、ボダ子のあらすじや役立ったことを中心に紹介していきます

ボダ子のあらすじ

ボダ子は、ゴルフ場のメンテナンス代行会社の社長の『大西浩平』とその娘『ボダ子』が中心となって話が展開されていきます。

娘のボダ子は発達性障害を抱えており様々な問題行動を起こすため、地域住民や学校でのトラブルが絶えませんでした。
大西さんは家庭を守る為に、住んでいる町を転々としながら社長業をこなしていきます。

仕事より家庭を優先しているのは素晴らしいことですが、その分会社の売上が大幅に減少していきます。

そんな中、知り合いの土木工事の会社の社長がある仕事を依頼していきました。
それは『息子の会社の専務が東北の被災地に行って、仕事を探すので、営業部長として同行してほしい』という提案です。

大西さんはその依頼を承諾して東北に行きます。
ですがボダ子を一人にしておけないので東北のアパートで共に暮らすことにします。

大西は復興事業の土木の仕事を見つけ契約までもっていきますが、土木の現場は作業員の人数で支払われる額が決まるので、大西自身も現場で土木工事に携わります。

会社経営の経験はあっても土木工事の経験はない大西なので、何かと邪魔になるため、作業員たちから嫌がらせを受けます。
それでも専務と共に作業員たちの給与をピンハネしているので、専務には文句を言えません。

一方ボダ子は被災者支援のNPOでボランティアを始めますが、運営する人たちは恵まれた人たちなので、ボダ子の複雑な環境に対して理解がありませんでした

「ボダ子」というふざけたニックネームもこのボランティアスタッフ達がつけたものです。
さらに他のボランティアたちには、胡散臭い人も多く、大西も心配になってきます。

しかし娘さん本人は、被災者への「傾聴ボランティア」を気に入っているので、辞めるようにも言えません。
それでも大西は地元の役所に津波対策の施設の新規の大きな案件を提案し、大金をつかもうと一発逆転を狙う

果たして大西さんはボダ子を守りながら大金を得る事ができるのか?
そういったストーリーが展開されていきます

ボダ子から学んだこと

ボダ子から学んだことは、労働環境の厳しさです

何かと復興事業として、様々な土木工事が紹介されたりしますが、それがどのような企業に任されて、そこから更に幾重にも下請けに請け負わされているのかなどは、ほとんど知りませんでした。

実際に見てみると現場で働く作業員の方の扱いが、かなり酷い事を知りました。
また、復興事業の現場の方々は定職に付けない事情がある方が多いです

日本は差別や格差というものは少ないと思っていましたが実際はそうではありません。
社会的弱者に対する差別や扱いがある。これは事実として存在します

まずはこの事実を認識して、人に対する接し方を見直していきたいなと感じました。

さらに、被災者支援をするNPOなどの団体を、どのような人が運営していて、そこに来るボランティアの一部にどういう人がいるのかについても、この本を読むまで、ほとんど知識がなかったので、新鮮な内容でした。

ボダ子から今後役立てたいこと

ボランティア事業では公私の区別がつきづらい。
被災されている方も追い込まれているのでトラブルが起きやすい。

という実情がありました

なので、もし自分が被災者側に立った時に心にゆとりをもってボランティアの方と接する必要があると思います。

・助けてもらって当たり前という考えをなくす
・相手の立場に立った思いやり

この辺りを私生活の中でも実践していこうと思います

ボダ子のイマイチだったところ

ボダ子は実話をモデルにして描いているので、かなり現実の厳しさを突き付けられました
表現もかなりドロドロしている箇所もあり、人によっては見るのが辛くなるかなと思います

またNPO団体や会社とのいざこざなど、経済的に複雑な話も多くあり、内容を理解しながら読み進めるのが少し大変です

ストーリーの根幹となる部分以外はもう少し簡略化して、表現されてあったら更に読み応えがあったかなと個人的には思います